チメロサールとは
予防注射(不活化ワクチン)には細菌汚染を防ぐためチメロサールという水銀化合物(エチル水銀)が含まれています。
水俣病で問題になったのは、メチル水銀で、環境基準が決まっています。エチル水銀(チメロサール)には、環境基準はありません。メチル水銀より毒性は弱い。
ワクチン中の含有量は近年、減量され、乳児が三種混合ワクチンを3回(1回5μg/0.5ml)、B型肝炎ワクチンを3回(25μグラム/1回)受けても、合計100μgで、世界的なメチル水銀の基準以下になっています。はしか、風疹などの生ワクチンには含まれていません。
チメロサールと自閉症
- チメロサール(エチル水銀)に関する中枢神経毒性は報告がない。
- 水銀中毒症と自閉症とは症状が全く異なる。
水銀中毒症:中枢神経症状、末梢神経症状、その他の臓器障害
自閉症:水銀中毒に特徴的な視野障害がない。 - デンマークでは、1992年からチメロサールを含んだワクチンの使用を中止しているにもかかわらず、1992年から自閉症が増加しており、チメロサールと自閉症の関連性は否定されている。
以上の3点から、チメロサールと自閉症の関連は否定されていると思われます。
チメロサール無添加ワクチン
チメロサールにはアレルギー反応を起こす方がいます。その場合はチメロサール無添加ワクチンが望ましい。現在、チメロサール無添加ワクチンが発売されており、希望される方はその旨、医院の医師に申告するとよいと思います。