電磁波の害
電磁波の害が知られるようになったのは1979年アメリカ・コロラド大のワルトハイマー教授とリーパー教授がデンバー郊外で高圧送電線と子供の癌との関連を調査したところ強電磁場にいる子供は癌や白血病になりやすいことが分ったことです。その後多くの研究報告がありますが、92年スウェーデン・カロリンスカ研究所の報告が重要です。それによると、2ミリガウス以上では2.7倍、3ミリガウス以上で3.8倍小児白血病になりやすいというものです。高圧電線直下の道路上では5ミリガウスくらいあります。
日本でもようやく、電磁波障害が知られるようになり、遅ればせながら文部科学省が全国疫学調査を行い、小児白血病と高圧線による電磁波との関連を認め、「急性リンパ性白血病」で関連が明らかであると発表しました。(2003.1.29朝日)
電磁波の害には白血病、がん、白内障、男性不妊症、異常出産など沢山あります。
電磁波障害を防ぐには
電化製品やパソコンなどの情報機器に囲まれた家の中には電磁波がいっぱいです。
テレビのブラウン管では、画面の前で最大6ミリガウスくらいですが、テレビの側面や背面からは80-120ミリガウスという高い電磁波が出ています。テレビの前から1メートル離れれば一応安全のレベル(1ミリガウス以下)になります。問題はパソコンで、ブラウン管の直前で仕事をしなければなりません。ブラウン管は、種々の電磁波が出ているので危険です。液晶ディスプレイは安全でおすすめです。テレビの後ろに部屋があれば、その部屋はテレビの前より危険です。
冷蔵庫は後ろから出る電磁波が多いので、冷蔵庫の後ろに住んでいる人は注意が必要です。隣の部屋で壁があっても、冷蔵庫の裏では電磁波は貫通して出て来るので恐い。
ラジカセの前中央で測定すると、7ミリガウスもあります。注意すべきは、電源プラグが入っていると、ラジオのスイッチを切ってあっても7ミリガウスの電磁波が出ていることです。ラジカセを枕元において寝たりするのは危険です。ACアダプターはみな危険です。
扇風機もあまり近づいて使用するのは危険です。モーターの近くでは40-85ミリガウスの電磁波が出ています。
電磁波は、低くても、毎日持続的に被爆するのが危ないのです。ですから、高圧電線の下に住むとか、ブラウン管の前で仕事するとか、携帯電話を長時間かけるとかいうのは避けた方がよいですね。電気製品からは、出来るだけ離れて(せめて1メートル以上)生活することが電磁波障害を避けるよい方法です。要らない電化製品は買わないことが最もよいのです。