4月から当院でBCG接種をします   2014/03/26

保健所でのBCG接種は3月で終了します。
日本はいまだ結核患者の多い国です。乳児へのBCG接種は必要です。乳児が結核に感染すると、結核性髄膜炎や粟粒結核などの重症結核になりやすいからです。BCGで乳幼児結核は4分の1に減ります。法定接種期間は生後1年以内です。生後5~8ヶ月が望ましい。
BCG接種は、接種溶液の準備に時間がかかります。そのため当分BCG接種は、昼休みの予防接種時間に実施します。
BCGワクチンの注意事項
接種後、30分ほど乾燥するまで衣服や髪の毛などものに触れないようにして戴きたいこと。
コッホ現象に注意して戴きたいこと
ふつうは接種してから10日以上してから針痕に発赤や水疱、膿疱が出来てきます。コッホ現象とは接種後数日から10日以内に発赤、水疱、膿疱が出てくることです。そのときは、当院に連絡して下さい。コッホ現象が出るときは、結核に感染している可能性があるからです。発病しているわけではありません。急ぐことはありません。

母乳は脳発達によい 2013/06/25

母乳は乳児の脳に良いことが、米ブラウン大学エンジニアリング助教授のSean Deoni氏らの研究でわかり、研究論文が「NeuroImage」オンライン版に5月28日掲載された。

Deoni氏らはMRIスキャンを用いて、生後10カ月~4歳の小児133人の脳の成長を調べた。2歳までに、3カ月以上母乳のみで育てられた小児は、調整乳のみ、または調整乳と母乳を併用した小児に比べ、脳の重要な部分での発達レベルが高かった。このような成長は、言語、情緒機能、思考能力などに関わる脳の領域で最も明白だった。

Deoni氏は、「母乳で育てられた小児とそうでない小児を比較したところ、白質の成長におよそ20~30%の差があることがわかった。このような大きな差がこれほど早い時期にみられるのは驚くべきことだ」という。脳の画像診断に加え、Deoni氏らは、年長児に思考能力の試験を実施。その結果、母乳で育てられた小児では言語能力、運動管理能力、視覚が向上していた。

また、1年以上母乳で育てられた小児は1年未満の小児に比べ、特に運動能力を制御する脳の領域での成長が有意に大きかった。母乳が乳児の脳の発達を助けることを示唆する研究はこれまでもあったが、年少の健康な小児の脳で母乳に関連する差を検討した画像研究は初めて。Deoni氏は、「他のすべてのエビデンスを組み合わせると母乳育児は間違いなく有益だ」と述べている。

風疹の流行、風疹ワクチンの不足 2013.6.21

風疹患者はまだ増えているようです。風疹そのものは比較的軽い病気ですが、妊娠初期の妊婦がかかると胎児に先天異常が起こる可能性があります。心臓病、白内障、難聴などです。成人がかかると発熱など症状が強く出ることがあります。こどもでは比較的軽い症状です。
妊娠希望の女性や、現在妊娠中の女性の夫に対して風疹ワクチンの接種が勧奨されています。妊娠希望の女性は無料で受けることができます。妊娠している女性の夫は平成25年9月30日までは無料で、10月1日から平成26年3月31日までは4600円で受けることができます。詳しくは当院受付、保健所におたずね下さい。
そのため早くも風疹ワクチン不足が問題になってきました。
小児科医院に対しても、ワクチン供給が制限されるようです。一度風疹ワクチン(麻疹・風疹ワクチン)を接種した人は急いでワクチン接種をしなくてもいいでしょう。

4混ワクチン、開始当初はワクチン不足 2012/10/27

4種(DPT-不活化ポリオ)混合ワクチン接種は11月1日から開始されますが、開始当初は供給不足することが判明しました。それも極端に少ないようです。4混になると不活化ポリオワクチンの接種分だけ注射回数が減るので早期導入を待っていた方が多いと思いますが、当分はワクチン供給不足のため接種できない方が多いようです。従って、3混(DPT)と不活化ポリオワクチンをそれぞれ単独で受けるしかないようです。来春まで少ない状況が続くという話もあります。
状況については、11月に入ってから受付におたずねください。

不活化ポリオワクチンの導入について  2012/07/16

本年9月1日より、ポリオの定期接種ワクチンを生ポリオワクチンから不活化ポリオワクチンに切り替わることになりました。

不活化ポリオワクチンは初回3回、追加1回の接種が必要です。初回接種は生後3ヶ月から12ヶ月の間に受けることが望ましい。  生ポリオワクチンを1回受けた人は、不活化ポリオワクチンを3回受けます。  生ポリオワクチンを2回受けた人は、不活化ポリオワクチンを受ける必要はありません。 既に、不活化ポリオワクチンを受けた人は、合計4回になる様に残りの回数を受けます。

なお、4種混合ワクチン(DPT-IPV)の導入は2012年11月の予定です。まだ詳細は未定です。今後の情報に注意してください。

生ポリオワクチンを受けよう  2012/04/05

不活化ポリオワクチンが話題になり、ポリオ生ワクチンを受けない人が増えている。小生の診療所でも生ポリオワクチンはいやだというお母さんを見受ける。以下に示すように、日本小児科学会は生ポリオワクチンの接種を推奨している。生ポリオワクチンによる麻痺の発生者は100万人に1人くらいというまれな発生であり、効果は確実で世界からポリオウイルス絶滅も期待されている。学会の声明をよく読んでください。

「不活化ポリオ、待たないで」         2011年11月15日 日本小児科学会    導入は早くて2012年末頃、ワクチン接種しない危険性の理解を  日本小児科学会予防接種・感染対策委員会は11月14日、「不活化ポリオワクチン(IPV)導入を待つことで、接種を見合わせることのないよう」との声明を発表した。当学会はIPV早期導入を要望しているが、早くて2012年末頃となる見込み。世界では野生株が流行している上に、生ポリオワクチンの投与児からも大量のウイルスが約6週間にわたり排泄される。そのため、何も接種しない状態では、生ワクチンを接種した場合よりワクチン株由来ポリオ麻痺の発症を高める危険性がある。また、IPVを個人輸入して接種する場合、未承認薬のため副作用救済制度を受けることができない。

インフルエンザの出席停止期間の見直し 2012.3.6

インフルエンザの出席停止期間が変更されます。2012年4月1日実施.

従来「解熱後二日を経過するまで」となっていたものを、「発症後五日を経過し、かつ、、解熱した後二日を経過するまで」となりました。  理由は、以下の通りです   1.抗インフルエンザ薬が使用され、感染力が消失しない段階でも解熱することがあり、解熱後二日では感染の拡大を防ぐことができなくなる恐れがある。   2.「発症後五日を経過すると、ウィルスがほとんど検出されなくなる」という研究報告がある。  なお、幼稚園児・保育園児では、低年齢者ほどウィルス排出が長期に及ぶという医学的知見があり、「発症後五日を経過し、かつ、解熱後三日を経過するまで」とするということになりました。

ワクチン接種後に乳児死亡 熊本、再開後初の事例 2011.6.14

  熊本市は13日、子どもの細菌性髄膜炎などを予防するヒブワクチンと、小児用肺炎球菌ワクチンの同時接種を受けた同市の生後2カ月の男児が死亡したと発表した。
 任意接種のヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンは、接種を受けた乳幼児の死亡が続発。厚労省が3月に接種を一時見合わせたが、明確な因果関係はないとして4月に再開していた。同様のワクチン接種後の死亡例は全国で8例目で、再開後の死亡は今回が初となる。
 同市によると、男児は市内の医療機関で3日に接種を受けたが、翌日に死亡。男児に基礎疾患はなく、予防接種と死亡の因果関係は不明という。医療機関から市へ4日に報告があった。

翌日の死亡がワクチン接種と因果関係がないとするのは苦しい。証明できないだけのこと。

 同時接種は急ぐ必要はないと思う。上のきょうだいが幼稚園保育園に行ってなければ、インフルエンザ菌、肺炎球菌感染の機会は少ない。きょうだいが保育園・幼稚園に通園していれば急いで接種してもよい。1週間開ければできるのだから、1種類ずつするのが安全ではないか。

日本脳炎予防接種改訂 4歳以上20歳未満が接種可能に 2011.6.12

 平成17年度から平成21年度にかけて日本脳炎予防接種が事実上中止されていたため、予防接種を受けられなかった人が多数います。今回、日本脳炎接種対象者を平成7年6月1日生まれから平成19年4月1日生まれと改訂され、公費で接種できることになりました。Ⅰ期を受けていなかった7歳半以上の人もⅠ期から受けることができます。
  日本脳炎ウィルスは毎年豚に感染していることが証明されており、過去の病気ではありません。ワクチン接種を長期間やめると、日本脳炎発症が増えるでしょう。日本脳炎は日本だけの病気ではなく、東南アジア全般に見られる病気です。

ヒブワクチン、プレベナーワクチン接種の無料化について  2011.4.20

 ヒブワクチン(インフルエンザ菌)、プレベナー(肺炎球菌)ワクチンの接種費用が無料になりました。同時接種を受けた子どもが7人死亡したため、接種が一時中止されていましたが、ワクチン接種との明らかな因果関係がないということで接種が再開されました。同時接種も許可されていますが、当院では当分同時接種はいたしません。
 ヒブワクチン、プレベナーワクチンとも、有効性は明らかです。接種をお勧めします。

 対象は、ヒブワクチン・プレベナー(肺炎球菌)ワクチンとも、生後2ヶ月以上5歳未満で、自己負担はありません。

 子宮頸がん予防ワクチンの対象は中学1年生~高校1年生相当の女子、費用は1回1000円です。子宮頸がん予防ワクチンは7月までワクチン在庫がないため今のところ接種できません。