抗生物質(マイシン)について

抗生剤は解熱剤ではありません

子どもが発熱すると、マイシンをのませたくなるものです。でもマイシンは熱冷ましではありません。細菌感染による発熱で有効なマイシンをのむと、病気が治癒傾向に向かい結果として熱は下がります。

抗生剤の使いすぎに注意しましょう

子どもの発熱の多くは、ウィルス感染です。ウィルス感染にはマイシンは効きません。おたふくかぜ、ウィルス性胃腸炎、水痘、風疹、突発性発疹、インフルエンザなどの場合は、ウィルス感染であることがほぼ明らかですから、発熱していてもマイシンをのまない方がよいのです。

細菌感染でも、治癒したら早くやめる方がよいと思います。

抗生剤の副作用

抗生剤の一番多い副作用は下痢と食欲不振です。特に1-2歳までの乳幼児では下痢をしやすい。他に、発疹、白血球減少、血小板減少、溶血性貧血、ショック、偽膜性腸炎、肝障害など多くの副作用があります。ですから、治癒したら早く止めましょう。

発疹は小児の感染症ではよく見られるので、薬による発疹と区別することが重要です。

発疹以外の重い副作用は、経口投与ではごくまれな副作用です。

耐性菌について

抗生剤の使いすぎによって耐性菌が増えて問題になっています。特に、セフェム系の抗生剤は耐性菌が出やすいので、出来るだけ使わないようにしましょう。必要最小限に使用することです。ペニシリン系やマクロライド系の抗生剤は耐性菌が出来にくい。
 

電磁波被爆で白血病に

電磁波の害が知られるようになったのは1979年頃です。アメリカ・コロラド大のワルトハイマー教授とリーパー教授がデンバー郊外で高圧送電線と子供の癌との関連を調査したところ強電磁場にいる子供は癌や白血病になりやすいことが分かったのです。その後多くの研究報告がありますが、92年スウェーデン・カロリンスカ研究所の報告が重要です。それによると、2ミリガウス以上では2.7倍、3ミリガウス以上で3.8倍小児白血病になりやすいというものです。高圧電線直下の道路上では5ミリガウスくらいあり、十分危険です。

日本でもようやく、電磁波障害が知られるようになり、遅ればせながら文部科学省が全国疫学調査を行い、小児白血病と高圧線による電磁波との関連を認め、「急性リンパ性白血病」で関連が明らかであると発表しました。(2003.1.29朝日)

電磁波の害には白血病、脳腫瘍、がん、白内障、男性不妊症、異常出産など沢山あります。

子供の喘息 (小児喘息、気管支喘息)

 ホコリ・ダニを減らしましょう!
 喘息とは 「ヒュ-ヒュ-、ゼ-ゼ-いうような呼吸(喘鳴)を伴った呼吸困難発作が繰り返し起こり、ほかの病気でないもの」をいいます。
喘息の原因 
 日本の小児においては、気管支喘息の約8-9割はダニ(主にヒョウヒダニ)が原因と言われています。ヒョウヒダニは部屋のホコリの中にたくさんいます。小児の喘息発作の大部分はダニのアレルギ-反応によって起こるのです。
 ダニ以外では、まれに卵、牛乳、大豆、小麦、ソバなどの食物が原因となって喘息様の症状が出ることがあります。
 また、カビ、犬や猫の毛・フケの他、昆虫(ゴキブリ、ユスリカ)、まれに花粉が原因となって喘息が起こることがあります。 
◆アレルギ-以外でも次のようなことが原因や誘因となり喘息が起こることがあります。
 1)カゼをひいたとき
 2)気象の変化 低気圧や台風、急激な気温の低下
 3)精神的ストレス
 4)大気汚染 けむり(蚊取線香、花火、タバコなど)など
ダニ対策・部屋の環境と設備
 ★アレルギ-の原因を取り除こうとすれば、大部分の喘息児にとっては、ダニを除去することがもっとも効果があります。花粉や大気汚染は家庭ではどうにもなりませんが、ダニは減らすことができます。
 ★ダニは目には見えませんが、家屋内にはたくさんのダニがいます。気密がよくて、冷暖房のある部屋には特にたくさんいます。アレルギ-を起こすのは主にチリダニ(ヒョウヒダニ)といわれています。その体長は 0.2-0.3mmで高温と乾燥に弱い性質があります。

 ★じゅうたん、カ-ペットは必ず撤去する(できれば畳より板床のほうがよい)。
 ★布製ソファ-・椅子・ぬいぐるみもできるだけ除去してください。
 ★ペットを室内で飼わない(ダニ・カビを持っています。またダニはペットのフケを食べて繁殖します)
 ★家具・調度品(ホコリがたまりやすい)はできるだけ少なくし、掃除しやすいように
 ★寝具
  ◇ふとんは羽毛・羊毛・真綿を使わない。枕は洗えるものがよい。ソバガラは使用しない。
  ◇ふとん、毛布は頻繁に干し(裏表とも十分に)、よくたたいたあとは、両面を掃除機で吸い取る。
  ◇ふとん乾燥機も効果があります。
  ◇ふとんの丸洗いはもっとも効果があると言われています。
   毛布・ふとんカバ-・シ-ツも週1回の水洗いが有効です。
  ◇朝、布団はすぐたたまない方が、湿気が取れてよい。
 ★掃除
  ◇掃除はこまめに行うのがよい。掃除の効果は確実。特に寝室は毎日するほど、ダニは減少します。
  ◇エアコンのフィルタ-の掃除もしましょう。
防ダニ器具 
 ★防ダニ寝具
  ◇2種類あります。
   ①合成繊維の目を非常に細かく、高密度にして、ダニが入り込めないようにしたもの。縫い目の大きいものはダニが侵入する。割合、高価である。
   ②薬剤加工してダニを寄せ付けないようにしたもの。薬剤効果が低下する。薬剤の安全性が気にかかる。
 根気よく、ダニ退治を続けると、だんだん喘息がでなくなります。
目に見えない敵をやっつけるのは、難しいけれど、頑張ってください。

インフルエンザとSARS(重症急性呼吸器症候群)

去年の冬は、久方ぶりにインフルエンザが大流行しました。一般的には、流行年の翌年はあまり流行していません。今年の特徴はSARS(重症急性呼吸器症候群)問題が絡んで、複雑になりそうです。SARSとインフルエンザの初期症状が似ているので区別がつきにくく問題になっています。ただし、SARSは流行地へ旅行したり、SARS患者と接触したりしていなければ発病することはありませんからむやみに心配することはありません。
海外旅行していなくて、日本でSARSが流行していなければ、インフルエンザに注意していればよいと思います。

喫煙はニコチン依存症

たばこの煙は一種の雰囲気があります。紫煙をくゆらす主人公、未だにテレビにもよく出る風景です。何となくあこがれて、小生も一時喫煙者でした。

タバコはドラッグ

愛煙家はタバコは個人の嗜好の問題だから誰もそれをとやかく言うことはないといいいます。確かに本人は嗜好で吸っているのだからかまわいませんが、くさい煙を吸わせられる周りの人は被害者です。その上副流煙を吸っても、肺ガンの危険その他多くの害を被ります。

しかもたばこは本人は好きで吸っているつもりでも、ニコチン依存のために吸わずにいられなくなって吸っているのです。本人はたばこを吸うと能率が上がると思っていますが、現実はニコチン中毒になっていてたばこを吸わないと能率が上がらなくなってしまっているのです。タバコは嗜好品ではなく、薬物でありニコチン依存症を起こすドラッグであるということが分かっています。愛煙家もまたタバコ依存症という病気にさせられ、タバコ関連病で苦しめられているのです。

喫煙者の肺ガン死は4.5倍

今日本では、肺ガン死が年間5万2000人、その8割はタバコが原因と言われています。タバコは肺ガンの主たる原因であり、単なる原因の一つではないのです。愛煙家は事実を知らされず、タバコ会社のために日々せっせとたばこを吸っているのです。多くの日本人がたばこを吸い始めたのは30年くらい前からで、今後肺ガンがどんどん増えることは確実です。今や、日本で一番多かった胃ガンを抜いて癌死のトップです。欧米では、政府が積極的にタバコ規制に取り組み、すでに肺ガン死は減少し始めています。

タバコ関連死亡が年間10万人、受動喫煙でも1000人から2000人が肺ガンで死亡しているということです。

国民の健康よりたばこ税

日本では、財務省が税収目当てでタバコ規制対策に消極的です。しかし、実態は税収が2兆7500億円、タバコ関連病・火事などによる損失が5兆6000億円、マイナス2兆8500億円と損失の方が大きい。その上、癌死に家族を奪われ、慢性肺疾患、脳梗塞、心筋梗塞など多くの病気を引き起こし、本人・家族に苦痛と悲しみをもたらします。

アメリカにおけるタバコ訴訟では、タバコ会社が負けて、30兆円もの和解金が支払われ、米タバコ会社は存亡の危機にあるとのことです。

狙われる若者

日本たばこ産業の販売戦略は今、若年者にいかに売るかに絞られています。しかも日本では、タバコ自動販売機が野放し状態です。さわやかイメージやファッショナブルイメージ、軽いタバコを売りにしています。女子や若者で喫煙者が増えていることは問題です。若年ほどニコチン依存になりやすく、短期間に依存症になります。そして若年者ほど早く発ガンします。

タバコ対策先進県和歌山

和歌山県は「タバコ対策指針」を作り、全国に先駆けて2002年4月公立学校敷地内禁煙に踏み切りました。WHOの「タバコ規制枠組み条約」、日本の「健康増進法」など禁煙の大潮流に乗って、健康日本一に向かって様々の努力がなされています。

和歌山市医師会では、禁煙教育ボランティアの会を結成し、医師以外にもボランティアを募り、市内小学校への禁煙教育を始めました。小生もその一員となって、講演に行っています。

幼稚園・保育園でのかぜひき

幼稚園や保育園に行くようになると、子供は急によくかぜをひくようになります。せっかく幼稚園・保育園に入れて、お母さんが勤務しようと思っていたのに、子供が次々かぜをひくので仕事を休んでばかりということが多い。
乳幼児が、初めて集団生活を始めると、2年間はかぜひきが絶えません。
2年間通園すると、一通りウィルス感染が終わり、あまりかぜをひかなくなります。かぜをひくと、その原因であるウィルスに対する免疫ができます。免疫ができると普通はその病気にはかからなくなるからです。2年間辛抱すれば、かぜをひかない強い子になりますよ。

イオン飲料は健康飲料ではない

イオン飲料には、乳児用イオン飲料やスポーツドリンク、ミネラル飲料などあるようです。乳児用イオン飲料やスポーツドリンクには、ナトリウム、カリウム、塩素イオン、ブドウ糖が入っています。ブドウ糖は100mlあたり3ないし10グラムです。ブドウ糖の量は、乳児用では4-6グラムで、スポーツドリンクでは6-10グラムとやや多い。

他に、アミノサプリなどという飲料もありますが、別物と思って下さい。

イオン飲料を食前に与えてはいけない

イオン飲料を飲むと食欲がなくなります。ブドウ糖が入っているから。食欲のない子がいたら、イオン飲料を与えていないか考えて下さい。食事前2-3時間は、イオン飲料やジュース、お菓子などを子どもに与えないで下さい。欲しがっても上手に断るとか、他に気を紛らすとか考えて下さい。我慢することを乳幼児期から体験することは大変いいことです。

イオン飲料を健康飲料と思って子どもに飲ませている方はおられませんか。のどが渇いたら、番茶や麦茶が健康のためにも最適です。しかも安い。

乳幼児用イオン飲料は嘔吐・下痢の時に飲ませるのはいい

ウィルス性や細菌性の胃腸炎の時、補液用として乳児用イオン水を飲ませるのはおすすめです。嘔吐や嘔気の強いときは乳児用イオン水を20ml位の少量ずつ与えると、吐かずに済んで、嘔気・嘔吐が治まることがあります。

スポーツドリンクは、ナトリウムが少ないので、嘔吐・下痢などの脱水傾向の時は不適です。脱水時に、スポーツドリンクを飲み過ぎると、低ナトリウム血症になってだるくなったり、極端な場合はひきつけることもあります。

予防接種に関する注意事項

8月から10月は、かぜなどの流行病が少ないので、予防接種を受けるチャンスです。

おたふくかぜワクチンや水痘ワクチンは、任意接種です。おたふくかぜワクチンは1000人から2000人に1人無菌性髄膜炎を起こすことがあります。本物のおたふくかぜでは100人に1-2人くらいでしょうか。詳しく調べるともっと多くなります。おたふくかぜでは1000人に一人位片方の耳の難聴を来します。ワクチンはできれば受けておいた方がよい。

水痘ワクチンは副反応は少ないですが、ワクチンを受けても軽い水痘ににかかる人があります。10人に1人くらいでしょうか。

水痘は、有効な抗ウイルス剤があるので、水痘にかかったら内服薬を処方してもらいましょう。

幼稚園・保育園に入園する前に、受けることのできるワクチンは早く受けておきましょう。入園すると、かぜばかりひいてワクチンを受けるチャンスをなくしてしまいます。

喫煙者、死亡率1.45倍

(滋賀医大研究班調べ)  2003.9.14朝日

肺ガン死亡率、6.76倍!!

1日にタバコを1箱吸う人は、適正値より最高血圧が40高い人や、血糖値が100高い人と同じほど死亡する危険度が高いことが分かった。

男性喫煙者の肺ガン死亡率は吸わない人の 6.76倍
21本以上吸う人は 11.16倍
41本以上吸う人は 13.10倍
女性喫煙者で21本以上吸う人は 10.25倍

上島弘嗣 滋賀医大教授
『たばこを吸う人の中には「たばこを吸っても長生きした人がいる」と言ってやめない人も多い。』「ガンに対して安全装置の強い人と弱い人があり、吸ってもガンにならない人は確かにいる。」「強いか弱いかは、ガンになってみるまで分からない。タバコには中毒性があり禁煙しようと思っても簡単にはやめられない。」 

テレビやパソコンの電磁波に注意

電磁波の害

電磁波の害が知られるようになったのは1979年アメリカ・コロラド大のワルトハイマー教授とリーパー教授がデンバー郊外で高圧送電線と子供の癌との関連を調査したところ強電磁場にいる子供は癌や白血病になりやすいことが分ったことです。その後多くの研究報告がありますが、92年スウェーデン・カロリンスカ研究所の報告が重要です。それによると、2ミリガウス以上では2.7倍、3ミリガウス以上で3.8倍小児白血病になりやすいというものです。高圧電線直下の道路上では5ミリガウスくらいあります。

日本でもようやく、電磁波障害が知られるようになり、遅ればせながら文部科学省が全国疫学調査を行い、小児白血病と高圧線による電磁波との関連を認め、「急性リンパ性白血病」で関連が明らかであると発表しました。(2003.1.29朝日)
電磁波の害には白血病、がん、白内障、男性不妊症、異常出産など沢山あります。

電磁波障害を防ぐには

電化製品やパソコンなどの情報機器に囲まれた家の中には電磁波がいっぱいです。
テレビのブラウン管では、画面の前で最大6ミリガウスくらいですが、テレビの側面や背面からは80-120ミリガウスという高い電磁波が出ています。テレビの前から1メートル離れれば一応安全のレベル(1ミリガウス以下)になります。問題はパソコンで、ブラウン管の直前で仕事をしなければなりません。ブラウン管は、種々の電磁波が出ているので危険です。液晶ディスプレイは安全でおすすめです。テレビの後ろに部屋があれば、その部屋はテレビの前より危険です。
冷蔵庫は後ろから出る電磁波が多いので、冷蔵庫の後ろに住んでいる人は注意が必要です。隣の部屋で壁があっても、冷蔵庫の裏では電磁波は貫通して出て来るので恐い。
ラジカセの前中央で測定すると、7ミリガウスもあります。注意すべきは、電源プラグが入っていると、ラジオのスイッチを切ってあっても7ミリガウスの電磁波が出ていることです。ラジカセを枕元において寝たりするのは危険です。ACアダプターはみな危険です。

扇風機もあまり近づいて使用するのは危険です。モーターの近くでは40-85ミリガウスの電磁波が出ています。
電磁波は、低くても、毎日持続的に被爆するのが危ないのです。ですから、高圧電線の下に住むとか、ブラウン管の前で仕事するとか、携帯電話を長時間かけるとかいうのは避けた方がよいですね。電気製品からは、出来るだけ離れて(せめて1メートル以上)生活することが電磁波障害を避けるよい方法です。要らない電化製品は買わないことが最もよいのです。