1歳になったら、はしかワクチンを受けましょう。はしかは今でも年に80人くらい死亡している怖い病気です。気管支炎、肺炎、脳炎なども起こします。おすすめ年齢が改定され、1才から1才3ヶ月に変わりました。はしかワクチンは、発熱・発疹などの副反応がありますが、危険なワクチンではありません。他のワクチンに比して、発熱は多い。熱性けいれんを起こしやすい子供は抗けいれん剤(ジアゼパム)を準備しておけばよいでしょう。
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インフルエンザワクチンQ&A
乳児でもインフルエンザワクチンを接種できます。
6ヶ月未満の乳児は母親からの移行抗体(免疫)が残っているのでしなくてもよいと考えられます。6ヶ月未満の乳児でも、希望すれば接種可能です。
乳児へのインフルエンザワクチンの効果については、無効、有効の報告があります。幼児・学童より効果が劣ると考えられています。
なぜ毎年するのですか。
インフルエンザウイルスは毎年少しずつ性質を変化させて流行するからです。また、インフルエンザワクチンの効果はだいたい半年くらいですから、毎年する必要があります。
インフルエンザワクチンの効果はどれくらいの間隔がよいですか。
1回目と2回目の間隔は4週間くらいがもっともよく免疫ができます。急ぐときは8日間隔でもよいことになっています。
インフルエンザワクチンは1回接種でも効果がありますか。
過去に罹患したことのあるインフルエンザウイルスの型が流行している場合は、1回接種でもかなりの効果が期待できます。
低年齢児では、2回接種が望ましい。9歳以上は1回でもよいという意見もあります。
前年度2回接種している場合は、翌年1回接種でもある程度効果があります。ウイルス型が異なる場合は、効果が落ちることが予想されます。
卵アレルギーがあるのですが。
インフルエンザワクチンにはわずかに卵の成分が含まれています。卵を少しでも食べるとアレルギー症状がでる人は接種しない方がよいでしょう。
インフルエンザワクチンの副作用が怖いのですが。
現在のHAワクチンは副作用が少ない安全なワクチンといわれています。
接種後30分以内に起こるじんましん、喘息様症状などがまれにあります。接種後30分は医院またはすぐに来院できるところにいましょう。
2-3日以内に注射部位のはれ・発赤、発熱・頭痛などを認めることがあります。
インフルエンザワクチン接種によって、インフルエンザ脳炎・脳症を防ぐことができるのですか。
完全に防ぐことができるという証明はありません。かなり予防できるのではないかといわれています。
インフルエンザは高熱がでますがどうしたらよいですか。
栄養と安静が一番重要です。頭や頸部、脇の下、鼠徑部などを冷やしてあげてください。
インフルエンザにかかったら、非ステロイド性の解熱剤を使用してはいけません。小児に使用できる解熱剤はアセトアミノフェン(カロナールなど)しかありません。ジクロフェナク(ボルタレンなど)やメフェナム酸(ポンタールなど)などの非ステロイド性解熱鎮痛剤によって、インフルエンザ脳炎・脳症による死亡率が上がることが証明されています。
ワクチンで水銀中毒がおこる?
チメロサールとは
予防注射(不活化ワクチン)には細菌汚染を防ぐためチメロサールという水銀化合物(エチル水銀)が含まれています。
水俣病で問題になったのは、メチル水銀で、環境基準が決まっています。エチル水銀(チメロサール)には、環境基準はありません。メチル水銀より毒性は弱い。
ワクチン中の含有量は近年、減量され、乳児が三種混合ワクチンを3回(1回5μg/0.5ml)、B型肝炎ワクチンを3回(25μグラム/1回)受けても、合計100μgで、世界的なメチル水銀の基準以下になっています。はしか、風疹などの生ワクチンには含まれていません。
チメロサールと自閉症
- チメロサール(エチル水銀)に関する中枢神経毒性は報告がない。
- 水銀中毒症と自閉症とは症状が全く異なる。
水銀中毒症:中枢神経症状、末梢神経症状、その他の臓器障害
自閉症:水銀中毒に特徴的な視野障害がない。 - デンマークでは、1992年からチメロサールを含んだワクチンの使用を中止しているにもかかわらず、1992年から自閉症が増加しており、チメロサールと自閉症の関連性は否定されている。
以上の3点から、チメロサールと自閉症の関連は否定されていると思われます。
チメロサール無添加ワクチン
チメロサールにはアレルギー反応を起こす方がいます。その場合はチメロサール無添加ワクチンが望ましい。現在、チメロサール無添加ワクチンが発売されており、希望される方はその旨、医院の医師に申告するとよいと思います。
予防接種に関する注意事項
8月から10月は、かぜなどの流行病が少ないので、予防接種を受けるチャンスです。
おたふくかぜワクチンや水痘ワクチンは、任意接種です。おたふくかぜワクチンは1000人から2000人に1人無菌性髄膜炎を起こすことがあります。本物のおたふくかぜでは100人に1-2人くらいでしょうか。詳しく調べるともっと多くなります。おたふくかぜでは1000人に一人位片方の耳の難聴を来します。ワクチンはできれば受けておいた方がよい。
水痘ワクチンは副反応は少ないですが、ワクチンを受けても軽い水痘ににかかる人があります。10人に1人くらいでしょうか。
水痘は、有効な抗ウイルス剤があるので、水痘にかかったら内服薬を処方してもらいましょう。
幼稚園・保育園に入園する前に、受けることのできるワクチンは早く受けておきましょう。入園すると、かぜばかりひいてワクチンを受けるチャンスをなくしてしまいます。