母乳は脳発達によい 2013/06/25

母乳は乳児の脳に良いことが、米ブラウン大学エンジニアリング助教授のSean Deoni氏らの研究でわかり、研究論文が「NeuroImage」オンライン版に5月28日掲載された。

Deoni氏らはMRIスキャンを用いて、生後10カ月~4歳の小児133人の脳の成長を調べた。2歳までに、3カ月以上母乳のみで育てられた小児は、調整乳のみ、または調整乳と母乳を併用した小児に比べ、脳の重要な部分での発達レベルが高かった。このような成長は、言語、情緒機能、思考能力などに関わる脳の領域で最も明白だった。

Deoni氏は、「母乳で育てられた小児とそうでない小児を比較したところ、白質の成長におよそ20~30%の差があることがわかった。このような大きな差がこれほど早い時期にみられるのは驚くべきことだ」という。脳の画像診断に加え、Deoni氏らは、年長児に思考能力の試験を実施。その結果、母乳で育てられた小児では言語能力、運動管理能力、視覚が向上していた。

また、1年以上母乳で育てられた小児は1年未満の小児に比べ、特に運動能力を制御する脳の領域での成長が有意に大きかった。母乳が乳児の脳の発達を助けることを示唆する研究はこれまでもあったが、年少の健康な小児の脳で母乳に関連する差を検討した画像研究は初めて。Deoni氏は、「他のすべてのエビデンスを組み合わせると母乳育児は間違いなく有益だ」と述べている。

ベビーソープが乳児湿疹を悪化させているのでは

アトピーと合成洗剤が一時期問題になって使用が控えられていたが、いつの間にか逆転していた。肌に優しいベビー用と書いてある液体ソープが多く販売されている。一時、アトピタ、アトピコなど固形石けんが多く使われていた。液体ソープはどれもこれも合成洗剤で防腐剤(パラベン)入りです。この頃、湿疹ベビーが多いので気になっていた。肌に優しい、弱酸性などといかにも赤ちゃんにとってよいソープであるかのように宣伝している。メーカーはどうして石けんを使わず合成洗剤を使いたがるのか。

個々の人が使う防腐剤は少量で安全域であっても多くの人が使えば海に流れ込む量は莫大だ。魚や貝が取り込み、結局人間が食べることになる。環境学者は安全域だから大丈夫と言うがたくさんの人が使えば安全といえるか。ソープに防腐剤は必要ない。ソープが使用中に腐るということは経験しない。小生は液体せっけんを使っているが、防腐剤は入っていない。もう10年以上も使っているが、カビが生えたことはない。石けんに防腐剤(パラベン)を入れる必要はない。石けんを買うときは、裏の表示をよく見て防腐剤の入っていないものを買ってください。パラベンは弱い作用ながら環境ホルモンです。

テレビ・ビデオについて考えてみませんか

私たちの周りには情報機器があふれています。テレビ・ビデオ、パソコン、ファミコン、ゲームボーイ、携帯電話など。これにいかに対応するかはかなり悩ましい。

テレビを見すぎる私たち

テレビを見ていると、スイッチをなかなか切ることがでません。切ってしまうとほっとすることがありませんか。まるでテレビに魅入られたようになってしまいます。このとき脳波をとるとアルファー波になっているといわれています。つまり、脳は目をつむったときと同じようになっているわけです。テレビを見るとき脳は休んでいるのと同じ状態です。

子供はテレビをみて言葉を覚えるのではありません。記号として入ってくるだけです。

そればかりか、テレビをみていると悪い影響があると言われるようになってきました。多動症(ADHD)、言葉遅れ、自閉的傾向などの原因または誘因になっているのではないかということです。

テレビで言葉遅れ

テレビをみているとなぜ言葉の発達が遅れるのでしょう。これは僕の想像ですが、テレビでは対話がないからということが一つです。一方的に話されたのでは、言葉を覚えません。繰り返し何回も応答して覚えてゆくのです。

テレビによる言葉遅れは一日のテレビをみる時間やテレビが付いている時間に関係があります。テレビが付いていると、親が子供に話しかけることが少なくなるでしょう。親になったら、子供が寝てしまうまでは子供の相手をしたり、本を読んだり、遊んだりしてあげてほしい。テレビは消して下さいね。

テレビを見過ぎると多動に

最近、学級崩壊が大きな問題になっています。45分間の授業を最後までじっと先生の話を聞いていることができないのですね。先生は落語家のように毎日楽しい授業をすることはできません。勉強というのはいつも楽しくというわけにはゆきません。

テレビは人の興味を引きつけることに努力しています。場面を素早く変えること、珍しい風物、音楽、破壊的、暴力的画面などによって何とかして視聴率を上げることに力を入れています。

テレビ・ビデオに馴れた子供には、先生の授業はおもしろくありません。じっとできない子供は授業中に徘徊することになります。これがきっかけで教室中が騒々しく収拾できなくなることが想像されます。テレビ漬けが学級崩壊の一因になっていると思われます。

情緒障害も

最近自閉症児が増えているといいます。自閉症という病気は、対人関係がなく、言葉の発達も著明に障害される治りにくい病気で、自閉症児は元々そんなに多いはずはありません。1万人に4-5人といわれています。

自閉的傾向もテレビを長時間見る子供に多いと言われています。テレビを見る時間が多いと、人間的な接触が少なく情緒やコミュニケーションの発達に障害が起きるのでしょう。

自閉的傾向の子供がテレビを見なくなると3、4ヶ月で少し話すようになり、表情も豊かになってくるという報告があります。

3歳未満児にはテレビを見せないように

小児科学会が子どもにテレビを見せないように提言しました。これには賛成意見もありましたが、「テレビなしでは生活できない」というような反対論もありました。でも、テレビを見ながら授乳するお母さん、ベビーの目を見ながら授乳してくださいね。

現実とテレビ(仮想現実)との区別ができない乳幼児に仮想現実を見せることに積極的な意義があるでしょうか。しかも、テレビは暴力や破壊などの内容の悪いものが多い。3歳未満の子どもにはテレビ・ビデオを見せないように。小児科医からの強い希望です。

喫煙ママは母乳を飲ましてよいか

妊婦はたばこを吸わないように、  

妊婦が喫煙すると胎児にニコチンが移行し、胎児の血管が収縮し、血流が減少します。酸素や栄養の供給が低下します。また、高濃度の一酸化炭素が胎児に移行し胎児は低酸素状態となります。発ガン物質(ダイオキシンやベンツピレンなど)が胎児へ移行します。

その結果、低出生体重(平均200g減少)、早産・死産の増加、睡眠時無呼吸、乳幼児突然死症候群(SIDS)の増加、発達遅滞、先天異常、白血病、脳室内出血・脳性麻痺の増加など、多くの有害作用が報告されています。

妊婦が吸わなくても、家族の誰かが喫煙すると受動喫煙により胎児に様々な健康被害が生ずることも分かっています。

喫煙ママは母乳を与えてよいか

結論は、母乳を飲ました方がよい。母乳中に含まれるニコチンや一酸化炭素、発ガン物質を摂取することによるマイナスよりも、母乳を与えることによって得られる利益の方が高いと考えられています。人工乳にするとかえって乳幼児突然死症候群(SIDS)が増えてしまいます。喫煙しながら、人工乳を与えるのは最悪のパターンです。

子どもの居るところで喫煙しないように

ただし、家族の喫煙は子どもに受動喫煙をさせないように計らわなくてはなりません。ニコチンの入った母乳より、受動喫煙の方が有害だからです。もちろん、たばこを止めるのが最もよい。たばこを止めるには、ニコチンパッチを使うのがよい。和歌山には、禁煙外来をする先生が沢山います。

キシリトールは虫歯予防によいか

最近、むし歯を作らず、むしろ予防してくれるということでテレビなどの宣伝とそれを使ったキシリトールの製品が店頭にぞくぞくと登場しています。 “子どもを甘党にしない”ことが重要です。何でも食べられる子どもに育てましょう。キシリトールなどの甘み料を常用しないで良いのです。

キシリトールにもカロリーがある

低カロリーのものでも多量にとれば高カロリーになってしまいます。食前に与えれば食欲がなくなります。

糖アルコール(キシリトールなど)を一度に多量にとれば下痢することがある。便秘の子にはよいかもしれない。薬ではないから安心です。

キシリトールなどは料金が割高です。その上、砂糖などむし歯を発生させる甘み料が混ぜてあるものがあります。

キシリトールは確かに虫歯になりにくいですが、虫歯にならないということではありません。しかし甘味料なので、甘い物好きになるので多量に与えることはよくありません。

表示をしっかり見よう。

オリゴ糖、キシリトール入りなど書かれていても、表示には蔗糖(砂糖)なども書かれていることが多いので注意して下さい。砂糖入りは買わないようにしましょう。

バイオ食品は安全か

バイオ食品とは新しいバイオテクノロジーによって作られた遺伝子組み換え食品のことです。ウィルス病抵抗性、害虫抵抗性、除草剤抵抗性等が遺伝子操作によって付与された食品が市場に出まわるようになりました。

予期されない毒性

遺伝子組み換え食品が安全かどうかが問題です。アレルギーを起こすのではないか、有害成分ができるのではないか、新しく毒性ができるのではないかなどの心配があります。1999年英国Nature誌に、毒素遺伝子の挿入されたトウモロコシの花粉をチョウの幼虫に食ベさせると、幼虫が死亡したと報告された。直ちに人に危険であるとはいえないが、新しい基準の設定が必要だといわれています。

農薬の効かない雑草が

また農薬抵抗性の挿入遺伝子が雑草などに移り、農薬に抵抗性のある雑草が生まれてしまい、生態系を破壊してしまうのではないかなどと言われています。現に、トウモロコシでは農薬耐性の遺伝子が飛散し、周辺のトウモロコシが薬剤耐性になっていることが報告されています。雑草に薬剤耐性遺伝子が移った場合、さらに強い農薬が必要になり、生態系や環境を破壊する可能性があります。

バイオ食品は買わない

遺伝子組み換え食品の混入を防ぐことはむつかしく、遺伝子組み換え食品は入っていませんという表示があっても、混入していることは時々新聞等で問題になっています。

私たちは、自己防衛の手段として、表示を見て遺伝子組み換え食品が含まれていないという事を確認しておく方がよいでしょう。バイオ食品は売れないということをメーカーに示してゆくことも必要ではないでしょうか。

有機JAS農産物を選びましょう

有機JAS農産物は日本ではもっとも安全な食品ですが、市場にはほとんど見られません。有機農家は安全でおいしい農産物を提供しようと思って必死に作っています。狭い日本で、周りがみんな普通の栽培をしている中での有機栽培は大変な苦労です。一般に、有機JAS農産物は、栄養も味もよいと思います。ちょっと高いですが、それだけの価値はあります。

外国産は、一般に危険が多い。国産を選びましょう。最近は生産者の顔がわかる農産物が増えてきました。減農薬とか減化学肥料などは比較的安全な農産物です。地元でとれた農産物を食べたいものです。

バナナはほとんど全て外国産で、輸出の前にたっぷり農薬を使っています。子どもには危険な食品の一つです。外国産オレンジやレモンも収穫前農薬散布が普通です。プルンも同じ。