不活化ポリオワクチンの導入について  2012/07/16

本年9月1日より、ポリオの定期接種ワクチンを生ポリオワクチンから不活化ポリオワクチンに切り替わることになりました。

不活化ポリオワクチンは初回3回、追加1回の接種が必要です。初回接種は生後3ヶ月から12ヶ月の間に受けることが望ましい。  生ポリオワクチンを1回受けた人は、不活化ポリオワクチンを3回受けます。  生ポリオワクチンを2回受けた人は、不活化ポリオワクチンを受ける必要はありません。 既に、不活化ポリオワクチンを受けた人は、合計4回になる様に残りの回数を受けます。

なお、4種混合ワクチン(DPT-IPV)の導入は2012年11月の予定です。まだ詳細は未定です。今後の情報に注意してください。

生ポリオワクチンを受けよう  2012/04/05

不活化ポリオワクチンが話題になり、ポリオ生ワクチンを受けない人が増えている。小生の診療所でも生ポリオワクチンはいやだというお母さんを見受ける。以下に示すように、日本小児科学会は生ポリオワクチンの接種を推奨している。生ポリオワクチンによる麻痺の発生者は100万人に1人くらいというまれな発生であり、効果は確実で世界からポリオウイルス絶滅も期待されている。学会の声明をよく読んでください。

「不活化ポリオ、待たないで」         2011年11月15日 日本小児科学会    導入は早くて2012年末頃、ワクチン接種しない危険性の理解を  日本小児科学会予防接種・感染対策委員会は11月14日、「不活化ポリオワクチン(IPV)導入を待つことで、接種を見合わせることのないよう」との声明を発表した。当学会はIPV早期導入を要望しているが、早くて2012年末頃となる見込み。世界では野生株が流行している上に、生ポリオワクチンの投与児からも大量のウイルスが約6週間にわたり排泄される。そのため、何も接種しない状態では、生ワクチンを接種した場合よりワクチン株由来ポリオ麻痺の発症を高める危険性がある。また、IPVを個人輸入して接種する場合、未承認薬のため副作用救済制度を受けることができない。

ワクチン接種後に乳児死亡 熊本、再開後初の事例 2011.6.14

  熊本市は13日、子どもの細菌性髄膜炎などを予防するヒブワクチンと、小児用肺炎球菌ワクチンの同時接種を受けた同市の生後2カ月の男児が死亡したと発表した。
 任意接種のヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンは、接種を受けた乳幼児の死亡が続発。厚労省が3月に接種を一時見合わせたが、明確な因果関係はないとして4月に再開していた。同様のワクチン接種後の死亡例は全国で8例目で、再開後の死亡は今回が初となる。
 同市によると、男児は市内の医療機関で3日に接種を受けたが、翌日に死亡。男児に基礎疾患はなく、予防接種と死亡の因果関係は不明という。医療機関から市へ4日に報告があった。

翌日の死亡がワクチン接種と因果関係がないとするのは苦しい。証明できないだけのこと。

 同時接種は急ぐ必要はないと思う。上のきょうだいが幼稚園保育園に行ってなければ、インフルエンザ菌、肺炎球菌感染の機会は少ない。きょうだいが保育園・幼稚園に通園していれば急いで接種してもよい。1週間開ければできるのだから、1種類ずつするのが安全ではないか。

日本脳炎予防接種改訂 4歳以上20歳未満が接種可能に 2011.6.12

 平成17年度から平成21年度にかけて日本脳炎予防接種が事実上中止されていたため、予防接種を受けられなかった人が多数います。今回、日本脳炎接種対象者を平成7年6月1日生まれから平成19年4月1日生まれと改訂され、公費で接種できることになりました。Ⅰ期を受けていなかった7歳半以上の人もⅠ期から受けることができます。
  日本脳炎ウィルスは毎年豚に感染していることが証明されており、過去の病気ではありません。ワクチン接種を長期間やめると、日本脳炎発症が増えるでしょう。日本脳炎は日本だけの病気ではなく、東南アジア全般に見られる病気です。

ヒブワクチン、プレベナーワクチン接種の無料化について  2011.4.20

 ヒブワクチン(インフルエンザ菌)、プレベナー(肺炎球菌)ワクチンの接種費用が無料になりました。同時接種を受けた子どもが7人死亡したため、接種が一時中止されていましたが、ワクチン接種との明らかな因果関係がないということで接種が再開されました。同時接種も許可されていますが、当院では当分同時接種はいたしません。
 ヒブワクチン、プレベナーワクチンとも、有効性は明らかです。接種をお勧めします。

 対象は、ヒブワクチン・プレベナー(肺炎球菌)ワクチンとも、生後2ヶ月以上5歳未満で、自己負担はありません。

 子宮頸がん予防ワクチンの対象は中学1年生~高校1年生相当の女子、費用は1回1000円です。子宮頸がん予防ワクチンは7月までワクチン在庫がないため今のところ接種できません。

プレベナー・ヒブワクチンの接種・同時接種について  2011.3.30

 厚生労働省の検討会は、4月1日から、プレベナー・ヒブワクチンの接種および同時接種を認めるとのことです。「接種と死亡との間に明確な因果関係は認められない」からという理由です。最終の判断は3月31日になされるようです。
 私の印象では、三種混合ワクチン・プレベナー・ヒブを同時接種された子どもは泣き疲れてぐったりしている印象です。積極的な因果関係がなくても、短期間に7人も死亡したということは今までに聞いたことがありません。偶然とは言い難い。
 面倒でも1週間間隔でやればすむことです。当面は、同時接種は控えておいた方が無難ではないでしょうか。
 インフルエンザ髄膜炎菌、肺炎球菌感染は多くは集団生活で感染するのですから、集団生活に入る前に受ければいい。幼稚園・保育園に通園している兄姉が居る場合は兄姉から感染してしまうので、早めに受けた方がいいが、慌てることはない。

日本脳炎ワクチンⅡ期接種可能になりました 2010.8.29

Ⅱ期乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンが接種可能になりました。対象は9歳から13歳未満です。
 なお、Ⅰ期対象者であったが、勧奨中止のため接種を受けなかった方も、9歳から13歳未満の間に、受けなかったⅠ期の接種を受けることができるようになりました。