抗生物質(マイシン)について

抗生剤は解熱剤ではありません

子どもが発熱すると、マイシンをのませたくなるものです。でもマイシンは熱冷ましではありません。細菌感染による発熱で有効なマイシンをのむと、病気が治癒傾向に向かい結果として熱は下がります。

抗生剤の使いすぎに注意しましょう

子どもの発熱の多くは、ウィルス感染です。ウィルス感染にはマイシンは効きません。おたふくかぜ、ウィルス性胃腸炎、水痘、風疹、突発性発疹、インフルエンザなどの場合は、ウィルス感染であることがほぼ明らかですから、発熱していてもマイシンをのまない方がよいのです。

細菌感染でも、治癒したら早くやめる方がよいと思います。

抗生剤の副作用

抗生剤の一番多い副作用は下痢と食欲不振です。特に1-2歳までの乳幼児では下痢をしやすい。他に、発疹、白血球減少、血小板減少、溶血性貧血、ショック、偽膜性腸炎、肝障害など多くの副作用があります。ですから、治癒したら早く止めましょう。

発疹は小児の感染症ではよく見られるので、薬による発疹と区別することが重要です。

発疹以外の重い副作用は、経口投与ではごくまれな副作用です。

耐性菌について

抗生剤の使いすぎによって耐性菌が増えて問題になっています。特に、セフェム系の抗生剤は耐性菌が出やすいので、出来るだけ使わないようにしましょう。必要最小限に使用することです。ペニシリン系やマクロライド系の抗生剤は耐性菌が出来にくい。
 

子供の喘息 (小児喘息、気管支喘息)

 ホコリ・ダニを減らしましょう!
 喘息とは 「ヒュ-ヒュ-、ゼ-ゼ-いうような呼吸(喘鳴)を伴った呼吸困難発作が繰り返し起こり、ほかの病気でないもの」をいいます。
喘息の原因 
 日本の小児においては、気管支喘息の約8-9割はダニ(主にヒョウヒダニ)が原因と言われています。ヒョウヒダニは部屋のホコリの中にたくさんいます。小児の喘息発作の大部分はダニのアレルギ-反応によって起こるのです。
 ダニ以外では、まれに卵、牛乳、大豆、小麦、ソバなどの食物が原因となって喘息様の症状が出ることがあります。
 また、カビ、犬や猫の毛・フケの他、昆虫(ゴキブリ、ユスリカ)、まれに花粉が原因となって喘息が起こることがあります。 
◆アレルギ-以外でも次のようなことが原因や誘因となり喘息が起こることがあります。
 1)カゼをひいたとき
 2)気象の変化 低気圧や台風、急激な気温の低下
 3)精神的ストレス
 4)大気汚染 けむり(蚊取線香、花火、タバコなど)など
ダニ対策・部屋の環境と設備
 ★アレルギ-の原因を取り除こうとすれば、大部分の喘息児にとっては、ダニを除去することがもっとも効果があります。花粉や大気汚染は家庭ではどうにもなりませんが、ダニは減らすことができます。
 ★ダニは目には見えませんが、家屋内にはたくさんのダニがいます。気密がよくて、冷暖房のある部屋には特にたくさんいます。アレルギ-を起こすのは主にチリダニ(ヒョウヒダニ)といわれています。その体長は 0.2-0.3mmで高温と乾燥に弱い性質があります。

 ★じゅうたん、カ-ペットは必ず撤去する(できれば畳より板床のほうがよい)。
 ★布製ソファ-・椅子・ぬいぐるみもできるだけ除去してください。
 ★ペットを室内で飼わない(ダニ・カビを持っています。またダニはペットのフケを食べて繁殖します)
 ★家具・調度品(ホコリがたまりやすい)はできるだけ少なくし、掃除しやすいように
 ★寝具
  ◇ふとんは羽毛・羊毛・真綿を使わない。枕は洗えるものがよい。ソバガラは使用しない。
  ◇ふとん、毛布は頻繁に干し(裏表とも十分に)、よくたたいたあとは、両面を掃除機で吸い取る。
  ◇ふとん乾燥機も効果があります。
  ◇ふとんの丸洗いはもっとも効果があると言われています。
   毛布・ふとんカバ-・シ-ツも週1回の水洗いが有効です。
  ◇朝、布団はすぐたたまない方が、湿気が取れてよい。
 ★掃除
  ◇掃除はこまめに行うのがよい。掃除の効果は確実。特に寝室は毎日するほど、ダニは減少します。
  ◇エアコンのフィルタ-の掃除もしましょう。
防ダニ器具 
 ★防ダニ寝具
  ◇2種類あります。
   ①合成繊維の目を非常に細かく、高密度にして、ダニが入り込めないようにしたもの。縫い目の大きいものはダニが侵入する。割合、高価である。
   ②薬剤加工してダニを寄せ付けないようにしたもの。薬剤効果が低下する。薬剤の安全性が気にかかる。
 根気よく、ダニ退治を続けると、だんだん喘息がでなくなります。
目に見えない敵をやっつけるのは、難しいけれど、頑張ってください。

インフルエンザとSARS(重症急性呼吸器症候群)

去年の冬は、久方ぶりにインフルエンザが大流行しました。一般的には、流行年の翌年はあまり流行していません。今年の特徴はSARS(重症急性呼吸器症候群)問題が絡んで、複雑になりそうです。SARSとインフルエンザの初期症状が似ているので区別がつきにくく問題になっています。ただし、SARSは流行地へ旅行したり、SARS患者と接触したりしていなければ発病することはありませんからむやみに心配することはありません。
海外旅行していなくて、日本でSARSが流行していなければ、インフルエンザに注意していればよいと思います。

幼稚園・保育園でのかぜひき

幼稚園や保育園に行くようになると、子供は急によくかぜをひくようになります。せっかく幼稚園・保育園に入れて、お母さんが勤務しようと思っていたのに、子供が次々かぜをひくので仕事を休んでばかりということが多い。
乳幼児が、初めて集団生活を始めると、2年間はかぜひきが絶えません。
2年間通園すると、一通りウィルス感染が終わり、あまりかぜをひかなくなります。かぜをひくと、その原因であるウィルスに対する免疫ができます。免疫ができると普通はその病気にはかからなくなるからです。2年間辛抱すれば、かぜをひかない強い子になりますよ。