ロタワクチンが定期接種になりました 10月から、0歳児対象

 主に乳幼児に激しい嘔吐(おうと)や下痢、腹痛を起こすロタウイルス胃腸炎のワクチンが10月1日から原則無料の定期接種として受けられるようになりました。対象は今年8月以降に生まれた0歳児です。
 厚生労働省などによると、ロタウイルス胃腸炎は5歳までにほぼ全員がかかる感染症です。脱水症状や意識障害が出ることもあり、毎年8万人近くが入院し、死亡の報告もあります。感染性が高く、冬から春にかけて流行します。根本的な治療薬はありません。
 ワクチンは液体を飲むタイプで、重症化を防ぐ効果があります。これまで原則個人負担の任意接種でした。
 国内で手に入るワクチンは「ロタリックス」(製造販売元グラクソ・スミスクライン)と「ロタテック」(MSD)の計2種類あります。いずれも生後6週から14週6日までに初回の接種を受け、初回以降、ロタリックスは24週までに2回目、ロタテックは32週までに2、3回目を接種します。接種の間隔は27日以上空けます。
 ロタリックスはウィルスが1種、ロタテックは5種入っています。時間的に余裕があれば3回接種が望ましい。