O(オー)157などの腸管出血性大腸菌は気温が上がると増えやすく、食中毒の発生は夏に多い。国立感染症研究所によると、今年に入り今月13日までに報告された感染者は1696人で前年同期と比べ72人増。ここ3週は急増し毎週200人超の感染が報告されている。
厚生労働省によると、O157感染の原因とされた食品は牛肉やサラダ、メロン、漬けものなど様々。菌が付いた食べ物を食べるなどで感染する。主な症状は腹痛や下痢。まれに腎臓や脳に障害がでるなど重症化し、死に至ることもある。
今回、ポテトサラダを食べた人が食中毒になったことについて厚労省の担当者は、「あまり聞いたことがない」。食中毒にならないためには「菌を増やさないこと」が重要という。調理済みの食品を買った場合、店に備えてある氷などで冷やして持ち帰り、すぐに冷蔵庫に入れたほうがいい。室温で放置すると、15分ほどで菌は2倍に増えるとされる。
かわらの小児科コメント
食中毒は食品中の細菌を食べることで起こる。食中毒菌が多いのは肉類である。牛、豚、鳥いずれも菌が付着していることが多い。従って、肉を生で食べるのは危険だ。生レバーや馬刺しをおもしろがって食べたりすると感染してしまう確率が高い。子供が食べてよく起こるのは、ハンバーグだ。肉をミンチにした時、表面の菌が中に入って十分火が通ってないと菌が生きていて感染してしまう。まな板や包丁の洗浄、手洗いをしっかりしましょう。
焼き肉、バーベキューもしっかり火を通さないと危険。肉を触った箸などなめないようにしましょう。2017/09/13