乳児でもインフルエンザワクチンを接種できます。
6ヶ月未満の乳児は母親からの移行抗体(免疫)が残っているのでしなくてもよいと考えられます。6ヶ月未満の乳児でも、希望すれば接種可能です。
乳児へのインフルエンザワクチンの効果については、無効、有効の報告があります。幼児・学童より効果が劣ると考えられています。
なぜ毎年するのですか。
インフルエンザウイルスは毎年少しずつ性質を変化させて流行するからです。また、インフルエンザワクチンの効果はだいたい半年くらいですから、毎年する必要があります。
インフルエンザワクチンの効果はどれくらいの間隔がよいですか。
1回目と2回目の間隔は4週間くらいがもっともよく免疫ができます。急ぐときは8日間隔でもよいことになっています。
インフルエンザワクチンは1回接種でも効果がありますか。
過去に罹患したことのあるインフルエンザウイルスの型が流行している場合は、1回接種でもかなりの効果が期待できます。
低年齢児では、2回接種が望ましい。9歳以上は1回でもよいという意見もあります。
前年度2回接種している場合は、翌年1回接種でもある程度効果があります。ウイルス型が異なる場合は、効果が落ちることが予想されます。
卵アレルギーがあるのですが。
インフルエンザワクチンにはわずかに卵の成分が含まれています。卵を少しでも食べるとアレルギー症状がでる人は接種しない方がよいでしょう。
インフルエンザワクチンの副作用が怖いのですが。
現在のHAワクチンは副作用が少ない安全なワクチンといわれています。
接種後30分以内に起こるじんましん、喘息様症状などがまれにあります。接種後30分は医院またはすぐに来院できるところにいましょう。
2-3日以内に注射部位のはれ・発赤、発熱・頭痛などを認めることがあります。
インフルエンザワクチン接種によって、インフルエンザ脳炎・脳症を防ぐことができるのですか。
完全に防ぐことができるという証明はありません。かなり予防できるのではないかといわれています。
インフルエンザは高熱がでますがどうしたらよいですか。
栄養と安静が一番重要です。頭や頸部、脇の下、鼠徑部などを冷やしてあげてください。
インフルエンザにかかったら、非ステロイド性の解熱剤を使用してはいけません。小児に使用できる解熱剤はアセトアミノフェン(カロナールなど)しかありません。ジクロフェナク(ボルタレンなど)やメフェナム酸(ポンタールなど)などの非ステロイド性解熱鎮痛剤によって、インフルエンザ脳炎・脳症による死亡率が上がることが証明されています。