バイオ食品とは新しいバイオテクノロジーによって作られた遺伝子組み換え食品のことです。ウィルス病抵抗性、害虫抵抗性、除草剤抵抗性等が遺伝子操作によって付与された食品が市場に出まわるようになりました。
予期されない毒性
遺伝子組み換え食品が安全かどうかが問題です。アレルギーを起こすのではないか、有害成分ができるのではないか、新しく毒性ができるのではないかなどの心配があります。1999年英国Nature誌に、毒素遺伝子の挿入されたトウモロコシの花粉をチョウの幼虫に食ベさせると、幼虫が死亡したと報告された。直ちに人に危険であるとはいえないが、新しい基準の設定が必要だといわれています。
農薬の効かない雑草が
また農薬抵抗性の挿入遺伝子が雑草などに移り、農薬に抵抗性のある雑草が生まれてしまい、生態系を破壊してしまうのではないかなどと言われています。現に、トウモロコシでは農薬耐性の遺伝子が飛散し、周辺のトウモロコシが薬剤耐性になっていることが報告されています。雑草に薬剤耐性遺伝子が移った場合、さらに強い農薬が必要になり、生態系や環境を破壊する可能性があります。
バイオ食品は買わない
遺伝子組み換え食品の混入を防ぐことはむつかしく、遺伝子組み換え食品は入っていませんという表示があっても、混入していることは時々新聞等で問題になっています。
私たちは、自己防衛の手段として、表示を見て遺伝子組み換え食品が含まれていないという事を確認しておく方がよいでしょう。バイオ食品は売れないということをメーカーに示してゆくことも必要ではないでしょうか。