イオン飲料には、乳児用イオン飲料やスポーツドリンク、ミネラル飲料などあるようです。乳児用イオン飲料やスポーツドリンクには、ナトリウム、カリウム、塩素イオン、ブドウ糖が入っています。ブドウ糖は100mlあたり3ないし10グラムです。ブドウ糖の量は、乳児用では4-6グラムで、スポーツドリンクでは6-10グラムとやや多い。
他に、アミノサプリなどという飲料もありますが、別物と思って下さい。
イオン飲料を食前に与えてはいけない
イオン飲料を飲むと食欲がなくなります。ブドウ糖が入っているから。食欲のない子がいたら、イオン飲料を与えていないか考えて下さい。食事前2-3時間は、イオン飲料やジュース、お菓子などを子どもに与えないで下さい。欲しがっても上手に断るとか、他に気を紛らすとか考えて下さい。我慢することを乳幼児期から体験することは大変いいことです。
イオン飲料を健康飲料と思って子どもに飲ませている方はおられませんか。のどが渇いたら、番茶や麦茶が健康のためにも最適です。しかも安い。
乳幼児用イオン飲料は嘔吐・下痢の時に飲ませるのはいい
ウィルス性や細菌性の胃腸炎の時、補液用として乳児用イオン水を飲ませるのはおすすめです。嘔吐や嘔気の強いときは乳児用イオン水を20ml位の少量ずつ与えると、吐かずに済んで、嘔気・嘔吐が治まることがあります。
スポーツドリンクは、ナトリウムが少ないので、嘔吐・下痢などの脱水傾向の時は不適です。脱水時に、スポーツドリンクを飲み過ぎると、低ナトリウム血症になってだるくなったり、極端な場合はひきつけることもあります。